2025-06-02

【ポケダン】救助隊DXプレイ日記#22 信じる者達編

「ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX」のプレイ日記(#22・信じる者達編)です。
「ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX」のプレイ日記、22回目です。
(初見プレイではなく2周目のプレイ日記になりますが、プレイヤーは初心者です。)
前回からの続きではありますが、息苦しい展開の底は脱した感はあります。あれ以上ひどいことはないかと思うけれど、もうしばらくはシリアスな展開が続くかも。
まぁね、必要以上のストレスはいらないですよ。だってゲームだもの。余暇を楽しむ娯楽だもの。
 
* ストーリー中盤の大きな山場です。閲覧の際はお気をつけください。プレイ済みの方やネタバレ情報を気にしない方はこのままお読みください。未プレイの方はクリア後に再度来てもらえると嬉しいです。
 
 ↓ 
 
 
 
【前回のあらすじ】
・主人公はカラカラさん、パートナーはコダックさん
・夢でサーナイトさんに会う
・ゲンガーさんの乱
 
【この記事のお品書き】
・ご都合主義は続く
・ミスリードに騙された者と、騙されなかった者
・カラカラさん、吹っ切れる
 
 
キュウコンのシッポをふざけて触り代わりに祟りを受けたサーナイトさんを見捨てた人間が今ポケモンとして転生し、そのせいで世界のバランスが崩れていて、このままだとこの世界はとんでもないことになる。
すべての元凶はお前だろう?と、あらぬ疑いをかけられてしまったカラカラさん。
 
 
プレイヤーの総意をコダックさんが言ってくれる。
まぁ、広場に向かう前にせめて夢の話が出来ていればよかったのだろうけれど、結果的に状況はあまり変わってなかったかもしれない。
 
 
「なんで言い返さなかったんだよ!」と怒るコダックさんに「もう疲れたよ」と答えるカラカラさん。
自分がとんでもないことをした元人間かもしれなくて、この世界にもその影響をもたらそうとしている。そんな自分が他者を救う資格などない。これ以上面倒なことにコダックさんを巻き込みたくない。「救助隊をやる資格がない」と打ち明けたのはそういう想いがあったからな気がする。
 
そして、そんな自分がいなくなればこの世界は救われるのでは?とつい考えてしまう。
自分が犠牲になることで他者を救うなんて、ついさっき聞いた話だよなぁ。そんなことをふと思う。
 
 
ここでやっとサーナイトさんのことを話す。色々と状況が悪い方向にかみ合ってしまい惑わされてしまいそうなカラカラさんに、コダックさんが喝を入れる。
 
 
ここまで自分はひたすらにもっともらしい理由を挙げながら「カラカラさんがそんな悪いヤツなわけがない」と言い続けているけれど、確かにプレイヤー目線でも絶対にシロだと言えない部分はある。そこがこの脚本の上手いところでもある。本当のことはプレイヤー含め分からない。

 
プレイヤーとしてここまで一緒に過ごしてきて、プレイ時間約17時間分の積み重ねがある(注・時間には個人差があります)。当然ながらキャラクターへの愛着もあるし、「主人公が悪いヤツなわけがない」というこちらの勝手な思い込みもあるけれど、信じるというのはこれまでの行いの積み重ねなんじゃないかと思う。コダックさんが信じる理由もきっとそれな気がする。
 
 
コダックさんの想いを聞いた後、さっき広場にいなかったはずのチームFLBの面々がカラカラさんの元にやってくる。
話し合ったの?この短時間で?大声を出していた者に皆の思考が引っ張られたのではなくて?
 
 
「その結果 オマエを倒すことが決まった」。
この状況じゃあ仕方ないよねと思う反面、初回プレイ時の自分は正直この時がっかりしてしまった。
この世界は「疑わしきは罰せず」ではなくて「疑わしきは罰せよ」なのかと。
 
・最近よく起きている自然変動というのは、具体的にいつから起こるようになったのか
・自然変動が目立つようになってからやってきたポケモンは、カラカラさん以外にもいるのではないか
・ゲンガーさんが提唱した説を裏付けしないのはなぜか、何も根拠がないのに鵜呑みにするのはなぜか
・チームFLBや他の救助隊チームが一連の騒動の場にいなかったのはなぜか
・フーディンさんならばゲンガーさんの思惑に気がつくことができるのではないか
・こういう時に限って救助隊協会はなぜ動きがないのか
 
こういう疑問がね、どうしても出てきてしまうんですよ。納得いく説明がないのだからご都合主義だと思われても仕方がない。
 
 
自然変動によってポケモン達にも影響をあって、これまでだとエアームドさんやサンダーさんあたりが地震とか風とかを理由に我を忘れて怒っていたけれど、今回は怒りの感情ではなく不安が爆発した感じ。
世界はとんでもないことになると聞いて不安になり、冷静な判断力を失い、たった1名が発する言葉に疑うことなく飛びついてしまう。
世の中の悪事がなくならないのは人間の世界もポケモンの世界も同じなのだなぁと感じる。
 
 
一度は戦闘態勢になったもののすぐに解き、「一晩 時間をやる」と伝える。
 
マイルドな表現を使っているものの、「倒す」というのは「この世界から消えてもらう」ということ。
前回記事での「その人間がポケモンになったせいで世界のバランスが崩れたのなら、そいつが消えれば元通りになる」という話を信用するのであれば、人間の世界に強制送還するひみつ道具でもない限り、消えてもらう方法は一つしかないよね。
 
倒すだけならば今ここでやってもいいというのに。その方がすぐに広場のみんなも安心できるだろうに。
けれどここで時間をくれるのは、フーディンさん達も何か思う部分があったからなのだろう。「数の暴力で正しいものが正しくないものになる」のを感じ取っていたのかもしれない。
 
 
疑いのかかったカラカラさんを逃がしてくれるという。
明日以降は他の救助隊が追っ手となること、カラカラさんについていくすべての者を敵とみなし容赦なく攻撃するということを伝えられる。
(他の救助隊が追っ手となるということは、救助隊協会がこの件を容認しているということと思われる。「疑わしきは罰せよ」という姿勢が見えてしまい非常に残念。)  

そして「それはワシたちも同じだ、当然オマエたちを倒しに行く」と付け加える。決まった以上は情を捨てて全力で任務遂行するという救助隊としてのプライドの表れ。

 
しかしそれでもなんとか逃げ切るのだ
逃げて逃げて生き延びるのだ
真実を見つけるまで
 
そう言い残し去っていく。
 
たぶんこれが、カラカラさんに対しフーディンさん達が今できることのすべて。完璧な証拠がない以上シロとは言えず、いくら皆が憧れるゴールドランクの救助隊とはいえ何の根拠もなくクロをシロにすることは出来ない。真実を見つけられる前に倒されてしまうような者だと思われていたらそもそも一晩の猶予すら与えようとは思わない。
真実を見つけることができるはずだと信じているから、こうして送り出そうとしている。
 

そんなフーディンさん達の想いはコダックさんにも伝わっている。
カラカラさんについていくすべての者は敵とみなすと言われたのに、「たとえ他の救助隊が襲ってきたってオイラこわくない」と言いきる。
もう迷わない。乗り越えた者は、強い。
 
 
そしてキャタピーちゃんもやってくる。
信じる気持ちが連鎖していく。
 
 
友達のトランセルくんを助けてから、ここでこんな話をした。あれからいろんなことがありすぎてなんだか随分と昔の話に思える(ブログ的には#8での出来事)。
あの時、大きくなったらここで働きたいって言ってくれた。そんな夢をキャタピーちゃんはちゃんと持ち続けている。救助基地を作る約束も覚えてくれている。 
 
 
信じるには十分すぎる理由。ヒーローだもんね。
 
 
大人たちが騒いでいる中、まわりに流されずきちんと自分の基準で物事を判断している。キャタピーちゃんも十分強い。 
 
 
キャタピーちゃんの想いを聞いて「どうする?」と訊くコダックさん。
 
相変わらずキツイ状況ではあるのだけれど、この場面は個人的にかなり好きです。
キャタピーちゃんの「しんじてます」からの、コダックさんの「どうする?」。余計なことは言わない。ただ一言だけ。
 
こんな状況だけどそれでもフーディンさん達やキャタピーちゃんは信じてくれている。それぞれの立場で、手段で、主人公を信じる旨を伝えている。もちろん自分だってそばにいる。だから元気出して・・・などとコダックさんに言わせたくなるだろうし、並のライターならばそんな風に書いてしまうだろう。
けれどそんな想いがすべて詰まった一言がこの「どうする?」なんですよ。これですべて分かる。
そして、「カラカラさんはもう大丈夫だ」という確信を持ってこの「どうする?」を発しているのがね、表現のセンスの良さを感じてしまった。
 
このあたりは、いつか書くであろうプレイ日記最終回(感想会?反省会?)あたりで熱く語ろうかと思ったけれど、そこまで我慢できなかった。書き忘れてしまうよりかはいいよね? 
 
 
カラカラさんに迷いはもうない。吹っ切れた。
 
見た目が変わったとか新しい技を覚えたとかレベルアップ時の音がしたとか、そんなことはないのだけれど、さっきまでと何か違って見える。
これからはこちらのターン。自分自身のために、自分を信じるみんなのために、真実を見つけよう。