久々にアケアカからパズルゲームが出ました。
アケアカは基本的に毎週木曜日にリリースされるので(たまにそうじゃない時もあるらしい)、水曜日の夕方あたりからどこか心がソワソワする生活になっています。最近は格闘系やシューティング系のリリースが多かったので、急な予定変更をしなくて済むとホッとする反面、若干の寂しさを感じるという複雑な気持ちになるのが水曜夕方のお決まりになっていました。
(そういったゲームは「見て楽しむ派」なのです。)
自分が楽しめそうなパズルゲームがついに来たので、すべての予定を変更し発売日当日にプレイすることにしました。
アケアカに関しては「エメラルディア」「キューブリック」「でろ~んでろでろ」に続き、今回が4作品目の購入になります。これまで「せっかく買ったのだから」と発売日当日にキャラバンモード(デフォルトのゲーム設定でプレイし制限時間5分間で高得点を目指すモード)に挑戦していたのですが、今回も自分自身のスキルアップのためにチャレンジしてみました。
いつも発売からかなり時間が経ってからの記事作成になってしまいプレイ時のことを思い出す作業がかなり大変だったのですが(スコア等はメモしながらプレイ)、今回はできるだけ早く書きたいなぁと思っている次第。パズルゲームは好きだけど決して上手くはない、そんな凡人のドタバタ挑戦記になります。よろしければお付き合いください。
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「VS.バベルの塔」は、1986年にナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)から発売されたアクションパズルゲーム。プレイヤー(インディー)を動かし、L字型の石を運んで出口までの道を作っていく。全64フロア。
ファミリーコンピュータ版とアーケードゲーム版があり、この「VS.バベルの塔」はアーケード版の方。
(ちなみに、ファミコン版のタイトル画面のロゴは「BABEL」表記だけど、2014年以降の移植作品では「THE TOWER OF BABEL」表記に差し替えられている模様。)
「オリジナルモード」の他に、アケアカ配信タイトルではおなじみの「ハイスコアモード」と「キャラバンモード」でプレイすることができ、任意で自分の獲得スコアをオンラインランキングに登録することができる。
この「VS.バベルの塔」は今回が初移植とのこと。ゲームセンターの直営店にしか入っていなかったレアタイトルらしい。
(ファミコン版の方は現在、ニンテンドースイッチオンラインや、ナムコットコレクションでプレイすることが出来る。)
主な違いとして、アーケード版は制限時間が設けられているのに対しファミコン版は制限時間の代わりに動作可能回数(石を持ち上げる回数)が設定されていたり、残機が増えるタイミングやステージ構成が異なっている。また、累計で4秒間方向入力がない時間が経過すると「放置防止キャラ」が登場するというアーケード版独自の仕様もある。
見た目はほとんど変わらないのに攻略のポイントがかなり異なる。両者を比べても面白い。
そういえばこれまでちゃんと説明していなかった気がするので、拙い文章で申し訳ないのですが改めて紹介。
アーケードゲームの名作を家庭用ゲーム機(PS4版、ニンテンドースイッチ版)に移植している「アーケードアーカイブス」シリーズ。「過去の作品をアーカイブ」することで、自分のようなアーケードゲームを遊んだことがないような人間にも名作を知る機会や遊ぶ楽しみが生まれるし、忠実に再現することを開発コンセプトにしているので当時遊んでいたプレイヤーさんにも懐かしさとかつて楽しんだゲームに再度触れる機会が生まれる。ヨイショするわけではないけれど、このアーケードゲームのアーカイブ化はすごく良い取り組みだなぁと思う。
その「アーケードアーカイブス」の最新作を紹介しているのが、リリース当日(基本的には毎週木曜日)の19時からyoutubeで生配信している公式番組「アーケードアーカイバー」。ゲームの内容やデモプレイ、開発時のエピソード等を4時間たっぷりと見ることができる。
この配信内で最新作のキャラバンモードのランキングに登録している方の名前を読み上げる名物コーナーがあって、読み上げ時に100位以内に入っていた方の名前が表示され読み上げてくれる(PS4版もニンテンドースイッチ版も)。また、この点数以上取った人は凄いですよ!と褒めてくれる点数=「猛者ライン」が決められる。
猛者ラインを越えても何か貰えるとかはないけれど、「おめでとうございます!」と言われるだけでなんだかすごく嬉しくなる。そんな気持ちになりたくって、キャラバンモードにチャレンジしました。
以下、前日の様子と当日のプレイ記録になります。
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挑戦日前日→2025年3月5日(水曜日)
・午後5時半ごろ、明日配信されるタイトルが「vs.バベルの塔」ということを確認。
・新規配信タイトル名は水曜の午後5時に発表されることが多い。普段はこの時間に勇んで確認しているのに、この日は完全に油断していた。
・原因は株式会社ハムスターさんのホームページに記載されたこのお知らせ。
この扉絵に使われている画像のゲームがどうやらまだ配信されていないタイトルのものらしく、多分今週はこれなんだろうなぁと勝手に思い込んでいた。とにかくパズルゲームではないんだろうなぁと思っていたからかなり驚いてしまった。
・過去にキャラバンモードに挑戦した3作品は完全初見だった。けれど「バベルの塔」(ファミコン版)は実際にプレイしたことがないとはいえ、2023年冬のRTA in Japanで見たことがある。個人的にかなり好きそうなゲームだったけれど、視聴当時は「ゲームソフトはパッケージ版しか買わない派」だったのでプレイすることを断念していた。時は流れ2025年春、自分の意識も変わりプレイする機会を掴む。この時はまだvs.版との違いが分かっていなかったけれど、紹介動画を一度視聴し購入を決意する。
・朝6時半ごろ購入しダウンロード。早い人は配信直後(深夜0時)からプレイする方もいるので、スタートはこれでも遅い方なのかもしれない。
・宣伝するわけじゃないけれど、最近の自分の頭の中は完全に「どうぶつの森ハッピーホームデザイナー」や「ポケモン不思議のダンジョン救助隊DX」モードだったので、この日ばかりは頭を切りかえないといけない。
・マニュアルに目を通し、まずは操作に慣れるまでオリジナルモードでプレイする。
しかし最初の1フロア目から大苦戦。ついつい石を持ったまま落下してしまったり、石の向きを変える方法を理解しておらずもたもたしている間に時間切れになるケースが続く。
・画面をじっくり見て考えようとしても、赤い手裏剣のような形の「放置防止キャラ」が出てきて思考の邪魔をする。オリジナルモードはこの邪魔な手裏剣をOFFにすることができるようなのでオプションで出現しないよう変更しておく。時間切れまで画面を見ながら次の動きを考える作戦を取る。
・1時間後、奇跡的に6面まで行く。なのにやはり同じ動きが再現できず、また1面に幽閉される時間に逆戻り。
・このままじゃさすがにまずいので、ハムスターさんが公開している「vs.バベルの塔」紹介動画を再視聴。4面までの解き方はこれを見れば分かる。挑戦当日はこういうヒントを観ないようにしたかったけれど仕方ない。動画での操作キャラ(インディー)の動きを再現しながら基本操作を覚える。
(半分の高さしか上ることが出来ないので左側からは上れない。)
・持っている状態の石は向きを変えられない。石の向きを変えたい時は、一旦その石を床や階段に置いて、操作キャラ(インディー君)を反対側に移動させなければならない。
・石を持ったまま落下するとミスになる。また、石の上に別の石が乗っている時は下にある石は持ち上げられない。
・こんな感じで石の仕様をプレイしながら覚えていく。分かっていても時々石を持ったまま落下してしまう。知識に動作が追いつかない時間が続く。 ・4面で初めて出てくるコウモリ(敵)への対処が上手くいったりいかなかったり。上手い人は1回で倒せたり、逆にコウモリを華麗に避けながら出口までの道を作っていくんだろう。コウモリは一度石を使って倒せば出てこないようなので、確実に倒す方向でやっていく。
・どの順番で石を取り、どの位置で階段を作り始めるのか。このあたりが分かっていないのでプレイするたびに上手くいったり無駄な動きが多かったりする。最適解を覚えないといけないなぁと思いつつ一旦休憩。
・石は階段状に積むことで登ることが出来る
L
L
L ←こんな感じ
・この階段の途中の石を抜き取ることで次の足場を作るとか、出口がふさがれている場合は水晶球を取って封印を解かなければならないとか、フロアを進むたびに出来るようになること、このフロアでやらなければならないことが増えていく。
・ゴールはできるけれど最適解ではない別の方法も多数存在するんだろうなぁと思い始める。自分の指や脳が、ロスの多い動きで覚えてしまうのが怖い。
・そして、時折フロア内に出現する壺や王冠にサッと反応できない。こういう地道な回収が大事なのでは?と分かっているのに。
・プレイする面を自分で選ぶこともできるので苦手な箇所を集中して練習することもできる。けれど恥ずかしながら自分は最初からこんな感じなのでゲームオーバーになるたびに1面からやり直している。こういうゲームって当時ワンコインいくらでプレイできたのだろう?実機だったら既に相当な金額を投じていると思われる。838円で遊び放題なのが本当に嬉しい。
・ひたすらにオリジナルモードで練習する中、以前お見かけしたファミコン版バベルの塔のRTA走者さんのことがふと気になる。走者さんの名前を確認し(プレイ部分はカンニングになる恐れがあるのでこの時は自粛)、初めてオリジナルモードのランキング画面を見る。そして、もしかしたらご本人様かも?と思われる名前を発見。
同姓同名の別人である可能性もあるけれど、もしかしたらその道のプロの方が参加されているかもしれない。この日初めて触るような素人が同じ舞台に立ってはいけないと思いつつ、すごいプレイや高得点はそういうプロの皆さんやアケアカの常連さん達にお任せして、スポット参戦の自分は自己ベストの更新を目標に頑張ろうと改めて誓う。
・実際は別の意味が含まれた特殊なステージで、どうやらここは「壁画の間」と呼ばれるらしい。ここで特定の行動をすると謎の絵が出現し、64フロア目をクリアした後にこれらの謎の絵を入力しないとエンディングが見られない仕組みになっている。
・この日はキャラバンモードのランキング入りを目標にしているので、いつか1面から完全攻略する時が来たらこのあたりもしっかりやっていこう。
(ちなみに、マニュアルの中に「謎の絵」の出現条件がしっかりと記載されています。親切設計。)
・マニュアルに載っていたアイテム「ダイヤモンド」のことをここで思い出す。5体石をぶつけて倒すとダイヤモンドが出現、取ると一定時間無敵状態になり敵を倒すごとに1000点もらえるらしい。
・どんなものか試しにやってみたものの、そもそも倒すコツがまだ完全につかめていないので難しく、出来たとしても敵が再出現する間隔の関係上ここでダイヤを取るのは難しいのではないかと思われる。1面から始めて最初のチャンスがここなのだろうけれど、おそらくこういう得点稼ぎに適した面は他にあるはず。
・なお、初めて9面まで到達した時のスコアは12600点。これがいい方なのか悪い方なのかが全く分からない。
・11面はウルが2体出てくるので上述のダイヤモンドを取得しての得点稼ぎがしやすいと思うけれど、基礎が出来ていない以上挑むのは難しい気がする。
・それと「1面からスタートして5分間でどこまで進められるか?」と考えた時に、きっと11面には行けない気がすると感じていたので、1面からのプレイ精度を高めていく方針を固める。
・夕方になり、キャラバンモードの順位を初めて確認する。上位にランクインしている皆さんがとんでもないことになっている。そもそもフロア数が違う。1面からではなく途中の面からスタートしているのが分かる。きっと得点が稼ぎやすいフロアがあるのかもしれない。さっき決めたばかりの方針が間違っているのかもしれないと不安になる。
・そして、名物の「もさライン™」さんを発見。自らを「もさライン」と名乗り、このあたりが猛者と猛者じゃない人の境目になるのでは?と独自の基準を示してくれる。確か「でろ~んでろでろ」から登場しているはず。毎週かなり絶妙な順位にいて個人的に信頼度が高い。
・この時のもさラインさんは12300点で暫定18位。さっき自分が出した12600点がキャラバンモードでもう一度出せれば良い。やはり絶妙な位置にいてくれている。ちょうど良い塩梅の目標があると頑張れる。
・1面から普通にやると8面終わりまでで時間切れ、大体12000点くらい。もさラインさんの記録が絶妙に超えられない。
・オリジナルモードでは設定で消していた「放置防止キャラ」が復活。キャラバンモードではこの赤い手裏剣のような敵とも戦わないといけない。
・それなのに、もさラインさんの暫定記録である12300点ではなくて、13000点を越えたらキャラバンモードに登録しようとこの時決めていた。プレイ時のメモにそう書いてあったけれど特に根拠はなくなぜかそう思った。第六感。
・なのに12200点くらいの記録が続く。やはり「放置防止キャラ」が邪魔をする。時折フロア内に出現する壺や王冠といったアイテムは、放置防止キャラが出現すると消えてしまう。消される前に取らないといけない。・迅速で無駄のないプレイと、壺や王冠の確実な回収、さらに王冠が出現するのがランダムなので多めに出現する運が必要になる。すべてが揃ったタイミングが来るのをひたすら待つ。
・さすがに壺や王冠を何個ずつ取ったかはメモできなかったけれど、この時は1面で王冠が4個出たのは覚えている。このチャンスを無駄にしてはならないと慎重にプレイしたのが記録につながった。自らが決めた目標はひとまず達成。
・何面から始めるのがベストなのかがよく分からず、とりあえず3面スタートとか5面スタートなどを試してみるも、自分の記録を更新することは出来なかった。11面でのダイヤモンドチャレンジもしてみたけれどやはり難しい。
・取ると1000点貰える魔法のランプを時々見かけるものの、どうしても取り方が分からない。仮に取り方が分かったとしても放置防止キャラのせいで取るのは難しいかもしれない。
・そんな感じであれこれ試行錯誤している間に、おそらく仕事や学校が終わった「いつもの常連さん達」が参加し始め、ランキングを確認するごとに自分の順位がどんどん下がっていく。
・これに伴ってなのか、もさラインさんのスコア調整が入る。じわじわと非公式猛者ラインが上がっていき、最終的には12800点までになる。
・決してサボっていたわけでもないし油断したわけでもない。けれど順位はどんどん下の方に追いやられ、非公式猛者ラインがどんどん近づいてくる。キャラバンの読み上げが始まるまで、この恐怖が続く。
・もさラインさんは36位。最近は放送時間が押している傾向があり、特に精査されることなく(それだけ公式から信頼されている証拠)、もさラインさんの得点=猛者ラインとなる。無事に、なんとか、ギリギリで、自分も猛者の仲間入り。
(ランキング画面もちゃんと撮ってあるのですが他のプレイヤーさんの名前が載っているのでスクリーンショットを載せるのは控えます。)
・今回は謎の第六感に助けられた。「13000点を越えたらキャラバンモードに登録しよう」と思った理由は未だに分からない。
・そして、やはり安心と信頼のもさラインさんだった。本当に絶妙な位置取りだった。ただあと一段階上げられたらきっと自分は猛者にはなれなかった。その手ごころに感謝しなければいけないなぁ。こんなところに書いたって本人に伝わるわけないけれど、お礼を言わせてください。ありがとうございました。
・自分のように1面から始める人も、任意のフロアから始める人もいて、異なるレギュレーションでの記録が混在する中でよくやったと自分でも思う。朝は1面で長時間苦戦していたというのにね。褒めてもいいよね?
(ちなみに、フロア21か22でダイヤモンドを取って86000点くらい得点稼ぎができるらしいです。ランキング上位の皆さんはこのあたりの面をプレイされていた。自分にはどうしても出来なかったけれど、キャラバンモード上位を目指すならばこの方法が正解なのでしょう。)
このためにこの日一日頑張ってきた。
普段はじっくりとしっかりとプレイする人なので、こんな短距離走のようなプレイはしないのですが、たまにはこういうチャレンジもいいですね。
この記事の上の方に配信アーカイブを貼っていますが、今回はかなりおすすめです。
以下自分用メモ。
・1時間16分~18分くらいに、「vs.バベルの塔」のマップ一覧が表示。マップを一枚絵で見ることがない(出来ない)のですごく貴重だと思う。この画像がすごく欲しい。
・3時間09分~22分くらいに、デモプレイのコーナー。フロア20までの模範解答がここで分かる。スタッフのハム二郎さんのプレイを参考にしたい。ちなみに、このデモプレイ内ではエリア8までで12100点ほど。アイテム運とか気にせずに普通にプレイするとこのくらいなのだろう。
・3時間22分~46分過ぎまで、攻略情報。今回はかなり詳しく説明も長め。操作方法も、石やアイテムや敵の説明も、フロアの仕掛けも、ファミコン版とアーケード版の違いも、書き起こすのが大変なくらい細かく説明してくれている。しかも映像を交えながらの説明なのでかなり分かりやすい。
翌日は左腕左ひじが痛く眠気がひどかったのは内緒。
あの後少しスコアを更新したものの、フロア1からのスコア更新はそろそろ限界かもしれないです。
とにかくBGMがすごく良くて飽きずにずっと聞いていられるんです!なのでこれからはオリジナルモードでBGMを堪能しつつのんびりとやっていきます。
VS. バベルの塔™& ©Bandai Namco Entertainment Inc.
Arcade Archives Series Produced by HAMSTER Corporation.*過去記事同様「アーケードアーカイブス」というラベルをつけております。これまでのアケアカ関連の挑戦記も合わせて読んでいただけると幸いです。
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