2025-07-27

【ポケダン】救助隊DXプレイ日記#33 旅の終わり編

「ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX」のプレイ日記(#33・旅の終わり編)です。
「ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX」のプレイ日記、33回目です。
(初見プレイではなく2周目のプレイ日記になりますが、プレイヤーは初心者です。)

執筆中どうしても「納得がいかない!」と思う場面で何度も何度も心が乱れるので、記事作成に時間もかかるし色々と消耗が激しかったりします。あと2~3記事分くらいでなんとかその部分を書ききってしまいたいですね。
 
*次回投稿が少し遅れます。8月2日と7日の投稿分はお休み。その後は若干不透明ですが早めの再開を目指します。すみません。 
 
ストーリー中盤の最大の山場と言っても過言ではないです。閲覧の際はお気をつけください。プレイ済みの方やネタバレ情報を気にしない方はこのままお読みください。未プレイの方はクリア後に再度来てもらえると嬉しいです。
 
 ↓ 
 
 
 
【前回のあらすじ】
・主人公はカラカラさん、パートナーはコダックさん
・アブソルさんが旅に同行中
・キュウコンさん登場
・真実(仮)を手に入れる
 
【この記事のお品書き】
・チームFLBによる謝罪会見
・ストレスがかかる部分と解消される部分のバランスがおかしい件
・新たな謎と新たな目的地
 
 
前回、ついに「真実」(仮)を手に入れた。
キュウコンさん自身が証言してくれた。
 
カラカラさんはキュウコン伝説に出てくる人間なのではないか?と疑いをかけられていた。
その人間がポケモンに転生したことで自然変動が引き起こされ世界のバランスを乱しているという別の疑いもかけられていた。
 
カラカラさんがキュウコン伝説に出てくる人間ではないということをキュウコンさん自身が証言してくれたということは、カラカラさんがポケモンに転生したことで自然変動が引き起こされ世界のバランスを乱しているわけではないということになる。
前提が崩れた。「この世界を守るためにカラカラさんを倒す」という行動がとれなくなった。   
 
 
キュウコンさんの証言に、あれだけ交戦モードだったFLBの面々は何も言い返せなかった。
目の前にいるキュウコンさんが本当にあの「キュウコン伝説」に登場したキュウコンさんなのか?身元を証明できるのか?とか言ってくる展開にならなくて本当に良かった。  
 
 
「それともうひとつ」と、キュウコンさんが付け加える。
 思わず「上手い」と感じ、同時に「ずるい」とも感じてしまった部分。
 
 
ナマズンさんの昔話では
そんな人間にキュウコンは失望し、
「いずれあの人間はポケモンに生まれ変わる」
その人間がポケモンに転生したその時、世界のバランスは崩れるだろう
と予言する・・・。
と語っていた。キュウコンさん自身が語る部分と唯一違っていた部分がここ。長い時間かけて言い伝えられているうちに内容が改変されてしまったのだろうか。それともナマズンさんからみんなに伝わった際に間違えて認識されてしまったのだろうか。どちらにしても、よりによってその改変された部分を重要視してしまったせいで今回の一件が起きてしまったのだ。
 
怒りと不安で満ち溢れたポケモン達は
その人間を世界のバランスを崩す原因だと決めつけ、倒した。
協力者も同罪とみなし、倒した。
それがこの世界を救う方法だと信じて疑わなかった。
しかし、その人間がこの世界からいなくなった後も自然変動は止まらなかった。
世界のバランスを崩す原因は、別のところにあったのだ。
ポケモン達は、己の考えの至らなさに心底後悔した。
 
最悪こんな展開になっていたのかもしれない。こんな悲しい創作話がキュウコン伝説の続きにならなくて本当に良かったと思う。
 
 
・人間がポケモンになったことと、世界のバランスが崩れたことは、関係していない。
・自然変動が起きている原因は、また別のところにある。 
そうキュウコンさんは告げる。
 
今回カラカラさん達が逃避行しなければいけなくなったのは、「その人間がポケモンになったせいで世界のバランスが崩れたのなら、そいつが消えれば元通りになる」という誰かさんの話を何の精査もなく信用したのが要因なので、
このままだと
・カラカラさんがキュウコン伝説に登場する人間ではない
 ↓
・じゃあ誰がキュウコンさんの尻尾を触ったんだ?
 ↓
・そいつがこの世界のバランスを崩している原因になっているはずだ
 ↓
・今度こそ探し出し、そいつを倒す
なんて方向に話が進んでしまう。 
 
そうならないように、キュウコンさんのセリフで「付け加えた」。
逃避行の要因そのものを否定することによって犯人捜しを打ち切る。仮にカラカラさん以外にポケモンに転生した元人間がこの世界にいたとしても、それが自然変動の原因ではないから探し出しても意味がないという理由づけをする。
だから、「じゃあ誰が尻尾を触ったのか?キュウコンさんは誰を祟ろうとしたのか?」なんてことはここでは誰も訊かない。
 
上手くてずるい、ずるくて上手い。これは誉め言葉として使っているけれど、これ以上の言葉が見つからない。
 
 
脚本の上手さはさておき、コダックさんが怒り心頭になるのも無理はない。
ろくに話し合いをせず、ろくに調べもせず、証拠もないまま決めつけ、話も聞かずに「倒そう」とした。
今回の話の流れ的に、「倒す」というのは「この世界から完全に消えてもらう」ということだった。生命がかかっていることに対しあまりに短略的で軽率な行動だったのだ。
 
皆が憧れるゴールドランクの救助隊らしからぬ行動に、コダックさんはもっと怒ってもいいし、キュウコンさんがビシッと言う展開があっても良い。
 
 
チームFLB、完全降伏。
ここで素直に負けを認めるところだけは良い。

例えば「本当のことを知っていて、自分たちがわざと憎まれ役になってカラカラさんと戦い、キュウコンさんから真実を引き出すために一芝居打った」なんてことも考えようとしたけれど、仮にその展開だとしたら堂々と「騙すようなことをしてすまなかった」って言うよねぇ。「それは・・・すまない・・・」と口ごもるってことは、本当に疑っていたんだろうな。他の2名はともかくフーディンさんだけはこうならないためのストッパー役だとばかり思っていたから、なんかすごく残念だ。
 
 
バンギラスさんが一番素直に謝ってくれている。そして理由も白状している。
 
そうですよね、この後きっちり書くけれど(次回記事予定)、色々追求すべき事がありますからね。悪いと思っているのなら余罪を追及しないといけないですよね。まさかお咎めなしなんてことないですよね?
 
 
いや、戦いたくってウズウズしていたでしょう?リザードンさん。
前回記事に証拠が残ってますよ?笑っていたって全然ごまかせてないですよ?
旅立つ前日もここで再会した時もそんな素振り見せてないですよね。戦っているムービーが流れた時点で倒す気満々じゃないですか。「そうじゃないかと思っていた」なんて言い訳にもなっていない。
 
 
そんな感じでひととおり謝罪や言い訳を述べた後、「よく真実を見つけたものだ」とこれまでの苦労や頑張りを労わるフーディンさん。
労う(ねぎらう)じゃなくて、労わる(いたわる)。
 
正直、自分より立場が弱く力もないと思っていただろうから、もしここで「よくやった誉めてやろう」的なニュアンスの言葉だったら「自分の失態を棚に上げて何を上から目線で言っているんだ」ときっと憤慨していたと思うんですよ。
けれど、「よくやったな」ではなく「お見事」という言葉を使った。
これ以上ない完璧な無実の証明を、進化もしていない、救助隊歴もまだ浅い者がやってのけた。
そんな偉業を成し遂げた者達を讃えている。誰が成し遂げたから凄いのではなく、成し遂げた者が凄いのだということを、この一言で表現している。
 
*自分用メモ
「労う」は、目下の者や同輩の苦労や骨折りに対して感謝すること。
「労わる」は、相手の苦労を慰めること。
「お見事」は、すばらしいさま、りっぱなさま。目下の者が目上の者に対して用いる。
 
まぁ、これまでのストレスがかかる部分の方が圧倒的に多いので、その一言でそれらがすべてなくなったっていうわけではない。プレイ時及び記事執筆時のストレスは時間をかけて解消していかねば。

 
コダックさん、何かに気がつく。
喜び、怒り、そして悩む。感情の動きが慌ただしい。
 
 
カラカラさんは伝説に出てきた人間ではない、というのは分かった上での疑問。
誰がキュウコンさんの尻尾を触ったのか?という話ではなく、もうひとつの問題がここで提起される。 

 
そう、こっちの疑問も残っている。
 
夢の中で「にんげん」「やくめ」というキーワードが提示されたくらいで(#6参照)、人間だったカラカラさんがなぜポケモンになってこの世界にやってきたのかは未だに分からない。
「自分は何者なのか その真実を見つけるまで逃げ延びなきゃ」と旅立ちの朝に決意し(#23参照)、「キュウコンさんの尻尾を触った人間ではない」という答えを得たものの、本当の真実には辿り着いていない。
 
せっかくこれだけのメンバーが揃っているのだから何かヒントが得られると思っていたのに、残念ながら邪魔が入ってしまう。
 
 
まだその話はさせないよ!と言わんばかりのタイミングで、ここにいる全員が驚くほどの揺れが起こる。
 
 
ストーリーの序盤から地割れとか地震とかいうキーワードが出されていた。その原因が判明しそうな予感。
 
 
いろいろな変動がますます進んでいること。
そして、地殻変動によって「グラードン」が復活するということ。
 
 
コダックさんですら知らなかったグラードンと呼ばれるポケモン。
キュウコンさんやフーディンさんの話によると、神話の世界に語り継がれている伝説のポケモンで、カイオーガ(こちらも伝説のポケモンだけど今は名前だけ)と死闘の末眠りについていた大地の化身。
 
 
大地を盛り上げ、大地を広げたと言われているくらいのポケモンなので、動き出したらとんでもないことになる。さすがのキュウコンさんもこの様子なので、カラカラさんの謎に関しては一旦保留。これも、上手くてずるい、ずるくて上手い。 
 
 
グラードンさんの動きを止めるために、チームFLBが地底に向かう。コダックさんが同行を申し出たものの「残ってくれ」と言われてしまう。
 
 
「今までのポケモンとはレベルが違う」とか何とか言っているけれど、おそらくこれが本音が気がする。
カラカラさん達も伝説の三鳥を撃破するだけの実力があるとはいえ、これまでひたすら逃げ続けた身。こちらの疲労を考慮してくれている。長旅で疲れているのはお互い様だろうに。これは救助隊ゴールドランクの意地なのか、今回の件に対するお詫びの気持ちなのか。
 
 
ここまで力強く言われたからには、グラードンさん関連はお任せするしかない。
ここからはまた別行動。
フーディンさん達はグラードンさんを鎮めるために地底へ、
カラカラさん達は長かった逃避行を終え、家路につく。 
本当の「真実」に辿り着いてないとはいえ、今一番欲しかった答えを得ることができた。これ以上逃げ回らなくても良い。追いかけられることもない。
 
 
旅立ちの朝、見送りに来てくれたキャタピーちゃん達に「かならず戻ってくる」と約束した。
なんだか随分時間がかかってしまった気もするけれど、その約束を果たす時が来た。
 
自分たちの居場所を取り戻すための、最後の仕事が残っている。
それをきっちりやり遂げて、やっと「逃亡の旅」が終わる。