「ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX」のプレイ日記、32回目です。
プレイ日記として書いていくのが楽しい場面とそうではない場面があります。自分の感情に関係なく絶対に抑えておかなければいけない場面もあります。
(初見プレイではなく2周目のプレイ日記になりますが、プレイヤーは初心者です。)
おそらく今回の記事は、前半部分と後半部分で雰囲気がガラリと変わります。前半部分は「書き残す作業に苦痛が伴い全く楽しくないけれど、しっかり書かないといけない場面」、後半部分は「書き残す作業の最中に感情が揺さぶられながらも、丁寧に書き残さなければいけない場面」。どちらにしても、今回の記事を完成させるのにかなり時間を要するんだろうなぁというのが書き始める前の段階で分かります。頑張りましょう。
* ストーリー中盤の最大の山場と言っても過言ではないです。閲覧の際はお気をつけください。プレイ済みの方やネタバレ情報を気にしない方はこのままお読みください。未プレイの方はクリア後に再度来てもらえると嬉しいです。
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【前回のあらすじ】
・主人公はカラカラさん、パートナーはコダックさん
・アブソルさんが逃亡の旅に同行中
・ダンジョン「氷雪の霊峰」(と「雪の横穴」)
・逃避行の終わりは近い
【この記事のお品書き】
・再会
・賓客
・真実(仮)
この先に、自分たちを待っているキュウコンさんがいる。
中継地点を過ぎると「氷雪の霊峰 奥地」と名称が変わる。その後もオニゴーリさんの技で一度こおり状態になったくらいでそれ以外は特に問題なく歩を進めることができた。やはり遠距離攻撃は大事。
フーディンさん、リザードンさん、バンギラスさんの、チームFLBが。
他の追っ手達はおそらく炎の山あたりで追跡を断念したはずで、炎にも吹雪にも強くファイヤーさんやフリーザーさんもねじ伏せる実力があるのは、救助隊ゴールドランクのFLB以外いないのだろう。
他の追っ手達はおそらく炎の山あたりで追跡を断念したはずで、炎にも吹雪にも強くファイヤーさんやフリーザーさんもねじ伏せる実力があるのは、救助隊ゴールドランクのFLB以外いないのだろう。
今ここで、こちらに何も尋ねないのはおかしいだろう。
旅立つ前日に、ならば「真実を見つけることが出来たか?」と問うのが筋と言うものではないのか。
この時確かに「次に会った時は容赦しない」的なことも言っていた。ついて行くものもすべて敵とみなし攻撃するとも言っていたから、コダックさんに対しても「悪く思うなよ」としっかりと攻撃予告している。
それはきちんと実行しようとするくせに、真実を見つけたかどうかを訊かないのは卑怯じゃないんですかね?ゴールドランクの救助隊の皆様が自分たちの都合の良いことしか覚えてないっていうのはずるいと思うんですけどね。
何も聞かずに問答無用で襲い掛かるのであれば、それこそ「倒すと決まった」瞬間に倒せばよかったのではないか。「一晩時間をやる」なんて言って情けをかけて、逃がす必要があったのですか?と言いたい。
フーディンさん達だって、ここまでかなり長い間「追跡の旅」をしてきたと思う。その旅の途中、「疑わしきは罰せず」ではなくて「疑わしきは罰せよ」の考えで決まったカラカラさんへの処遇について、何も考えてこなかったのだろうか。
ここに来る前にファイヤーさんやフリーザーさんとも会って(一戦交えて)きただろうし、その時にカラカラさん達がここを通ったかどうかを聞き込みしているだろう。その際に「自然変動を食い止めると約束した」なんて話を聞いていれば良かったんだろうけど、こんな様子じゃ仮に聞いていたとしても素直に受け入れられなかったかもしれない。なかなか見つけることが出来ず無駄に時間を費やされ、旅の途中に見てきた炎の山や樹氷の森の異変をカラカラさんのせいだと思い込み、いつしか憎悪でいっぱいになってしまったように見える。フーディンさんまでそんな風になってしまったのがすごく悲しい。
「100のうち、1を犠牲にして残りの99を守る」という考えは基本的には間違ってはないと思うんですよ。ただそれだと「一晩時間をやる」とか「真実を見つけるまで生き延びろ」という言葉が矛盾するんです。100すべてを守りたいからこその言葉だったんじゃないのか。ここで話も聞かず倒そうとするのは「一晩時間をやる」と言った理由を忘れてしまったように見えてしまって、自分目線で見ると本当に残念で仕方ない。
それに、もしもカラカラさん達が「真実を知ったのち、真実を知る者が去った後」にチームFLBに会っていたとしたら、フーディンさん達はどうするつもりだったのだろう。こんな聞く耳持たない状況だったらいくらカラカラさんやコダックさんが説明しても信じないだろう。そんな調子じゃあ真実に辿り着く事なんてできないのに。
ここにきて「真実を知るまで」というのは正確には「真実を知る者にFLBの目の前で証言させる」という難易度が高いものだったと分かる。
ここにいる全員が入り乱れる。途中参加のアブソルさんも仲間とみなされてしまったので戦っている。
「倒す」というマイルドな表現を使っているけれど、つまりは「この世界から消えてもらう」ということ。
以前#22で
以前#22で
「その人間がポケモンになったせいで世界のバランスが崩れたのなら、そいつが消えれば元通りになる」という話を信用するのであれば、人間の世界に強制送還するひみつ道具でもない限り、消えてもらう方法は一つしかないなんて見解を述べていたけれど、そんな簡単に命を扱って欲しくない。命がかかるからこそ、倒そうとする者は慎重になってほしかった。深く考えもせず「捕まえよう」「倒そう」とするのがどうも納得いかない。
カラカラさん達は戦いたくて戦っているわけではない。無抵抗だと「倒されて」しまうので自分の身を守るために仕方なく戦っている。アブソルさんを巻き込んでしまったのは申し訳ないけれど、自然変動の被害を食い止めるための同志として今回は助太刀してもらう。
こちらは文字通り命をかけて戦っている。その勝負に待ったがかかる。
フーディンさんのことを知っているらしく「戦いをやめるのだ」とたしなめる。
伝説に出てきた人間が誰なのか。
そもそも伝説にあった出来事は本当なのか。
その答え次第ではカラカラさんを倒さなければならないということも付け加えて話す。
自分の大事な客だということを伝えているのに、まだ倒すとか言っている。
そもそも「カラカラさんが元人間であるということをキュウコンさんが知っている前提」で話してしまっている。ポケモンずかんの説明文によると「9本の 尻尾には それぞれ 神秘的な 力が 秘められている」みたいだから、そういったことはその不思議な力で分かるのかもしれないけども、ちょっと焦り過ぎな感じに見えてしまう。「知能指数5000のスーパー頭脳の持ち主」らしく、もう少し冷静になってもらいたい。
ただし、あったことは本当だ。
そうキュウコンさんが語り始める。
たたりをかけようとした。
しかしその時 その人間の
パートナーであるサーナイトが・・・
みずからの身をぎせいに
たたりを受けたのだ。
にもかかわらず人間は 卑怯なことに・・・
サーナイトを見捨てて
逃げ出した。
やがて その人間はポケモンに転生した。
ポケモンにすがたを変えた その人間は・・・
今もなお生きている。
一瞬の静寂の後、カラカラさんは「答え」を手に入れる。
旅立ちの朝、カラカラさんを信じてくれている数少ない仲間たちに見送られながら聴いたこの曲を、このタイミングで再び聴く。
逃亡の旅がこの瞬間終わったということが、映像からも音楽からも伝わってくる。
もう一度聞きたいから訊いている。
ここまでストレートな言い方ならば意味を取り違えることもない。悪意を持った意図的な解釈違いも起こらない。そして、これは当事者だけの会話ではない。この発言を証言できる第三者がたくさんいる。
欲しかった答えを得た後に雪が止み、雲の隙間から日差しが差す。
カラカラさんやコダックさんの心の様子が天気で表現されている、すごく美しい場面。
これまでずっと緊張しっぱなしだった身体の力が一気に抜ける。
「なんでかな・・・」とコダックさんはつぶやきながら、なんとか身体を動かそうとする。
ふぅっと一息入れる。
涙を流し、喜びを爆発させ、カラカラさんに飛びつく。
旅に出る少し前に、カラカラさんはコダックさんに「自分の事じゃないのに、なんでそんなに頑張るの?」と言った旨の質問をしたことがある。
その時のコダックさんの答えが「自分のことじゃないから がんばれるんだよ」「オイラ、カラカラのためだから がんばりたいんだよ」というものだった。
(一連の流れは#18参照)
コダックさんは命を懸けて戦ってくれた。ほとんどすべてのポケモン達が敵対する中、精神的にも体力的にもギリギリの状態だっただろうに、それでもカラカラさんを信じる心は決して消えなかった。
普段は無口なカラカラさんが思わず「わわっ!!」っと驚きの声を上げるほど、コダックさんは全力で喜んでいたに違いない。
報われてよかった。